2019年4月 ことでんバスのダイヤ改正について
ルート変更と、無料から100円へ
ことでんバス2019年のダイヤ改正が公表されています。
大きな改正ではりませんんが今回の改正ポイントは2つです。
- 高松西高線のルート変更
- イオン高松線の無料区間が100円に
高松西高線のルート変更
西高線のルートが従来の旧国道ルートから鬼無トンネルルートへ変更となります。その結果、西高への到着時間は4分程度増加します。
代わりに一日5便だったのが6便に増加します。
また土日祝日ダイヤだと夕方の往復2便が運休していましたが、ダイヤ改正から土日祝日も運行されるようになります。
高松西高線の改正ポイント
今回の改正はルート変更と土日祝日の運行も行われるということで、狙いは通学路線から生活路線へのシフトチェンジではないでしょうか。
ルートを南側に変更したことにより、いままでバス路線の無かったエリアや、バス路線があっても別方面へ出られるルートが新しく誕生することになります。
http://www.kotoden.co.jp/publichtm/bus/new/2019/kaisei201903/img/pdf/keiro.pdf
また、沿線には大手前高校、四国総合ビジネス専門学校があり、西高以外の通学生の取り込みも可能です。
鬼無方面では鶴市町に新たにバス停が設置されることになり、街中へのアクセスが非常に便利になります。
この路線はことでんバスの中でも珍しく瓦町発着になっており、おそらく高松駅から運行しないことで通学客と観光・通勤客の分離を図っているのだと思うのですが、乗客の増加により、今後ダイヤ・始発バス停が変更になるかもしれません。
イオン高松線の無料区間が100円に
次にイオン高松線が無料ではなくなるという改正です。
これまではイオン高松バス停での乗降であれば無料扱いとなり、免許センター線とイオン高松へのシャトルバスの性質を併せ持っていたのですが、今回の改正で100へ値上げとなります。しかし、今回の値上げは実質的に無料と変わらないと言えるでしょう。
なぜなら、IruCa保有者はことでんとの乗り継ぎで100円引きになる為です。
IruCa定期券保有者についても同様に100円引きとなるため、無料で乗車することが可能です。
イオン高松の利用者で、西側からの利用者は予讃線JR香西駅から徒歩の方が早くアクセスでき、東側の人たちも列車本数の多い琴電志度線を利用する人がおおいため、今回の改正で影響を受ける人はかなり限定されると予想されます。
また、イオン高松線の本来の利用用途ではない周辺住民の街中への足としてのバス利用、またイオン高松に自家用車を停めて街中へ向かう想定外の利用者の抑止にもつながります。
ちなみにこの100円割引の補助は30円がことでんバス、残り70円が高松市の負担となるため、バス運行費用の一部をことでんバスと高松市が負担する形とも言えます。イオン側の運行費用を少しでも抑えようという狙いなのかもしれません。
バス停が増え、西側へのアクセスが容易に
イオンモール南口バス停が新設され、西側店舗へのアクセスが容易になります。
http://www.kotoden.co.jp/publichtm/bus/new/2019/kaisei201903/img/pdf/parking.pdf
バス停は南口に先に停車するように変更になっており、バスルートの変更が予想されますが、到着時間は従来とほぼ変わらないため、進入ルートなどの大幅な変更は無いと予想されます。
今思えば、イオン高松の開店の際に何故浜街道の渡り線を大型バス対応にしなかったのか、という話ですね…。
当初は二輪車も利用できたのですが、少しでもコンパクトに作るために非常に低規格となっており、バイクの運転に慣れない人はコカすだろうな、とはおもっていました。
実際に、気づいたら二輪通行禁止になっていました。私にとってはもう無用の長物ですね。
イオンモール南口~北口間利用者の運賃扱いはどうするのか?
マニア的に気になるのは南口~北口間の無料利用者と、100円利用者の区別をどのように行うのか、ということですね。これは実際に利用してみて確認したいと思います。
ことでん新駅開業後の大ダイヤ改正で、バス路線はどうなるのか
今回のダイヤ改正は小粒なものばかりですが、今後三条太田間のことでん新駅開業によって、塩江線が高松駅発着から新駅発着に変わるなどの大きな改正が予定されています。
利用者の低下、運転手不足からのバス路線の整理縮小の一環なのですが、
- 栗林~三条間のバス停の多くが廃止となる
- 仏生山駅前に立ち寄るようになったものの、さほど乗り換え需要は無い
- 外国人観光客の増加により、公共交通機関の利用者は底打ちしている
などの整理統廃合への逆風が吹いているのが現状です。今後のことでんバスの動向も注意が必要かと思いました。