来年からは確定拠出年金を始めよう。
公務員と主婦だけではない? 確定拠出年金を新たに始められる人とは
いよいよ来年から個人型確定拠出年金を公務員や主婦も活用できるようになります。
新聞などではリードで「公務員や主婦も加入が可能に」というように書かれがちですが、大多数の恩恵を受ける対象は確定給付企業年金(DB)のある方です。
また、新日本監査法人のレポートP11を見たところ、確定給付企業年金を採用している企業で働いている人は1700万人程度に見えます。
http://www.shinnihon.or.jp/shinnihon-library/publications/issue/info-sensor/pdf/info-sensor-2014-10-04.pdf
加えて下記の記事を読むと、約2600万人が新たに利用可能に、ということですので、新しく加入できるようになる対象の65%は確定給付企業年金(DB)加入者ということです。
私が以前働いていた職場も確定給付企業年金採用企業でした。
それなりに歴史のある会社に関しては今でも確定給付企業年金を採用している企業は多いと思います。
これらの企業の人も新たに確定拠出年金を始められるようになるので、「公務員でも主婦でも無い…」という人も自分の会社の企業年金をチェックしておくべきでしょう。
特別法人税も撤廃??
懸念は特別法人税の復活だ。個人型DCに限らず企業年金の積立金全般に対して本来課される税で、税率は1.17%。1999年度からは課税が停止されたままだ。
企業年金全般にもかかわるだけに復活はないとの見方が大半だが、「喉に刺さった小骨」のように小さな懸念材料であり続けている。DC改正法可決の際の国会の付帯決議で「廃止について検討を行う」とされていて、早期の廃止決定が望まれる。
特別法人税は確定拠出年金の「積立総額に」係る税金です。現在は凍結されていますが、特別法人税が復活してしまうと運用で利益を上げるのが難しくなってきます。
ですが、ついにこの記事によると特別法人税に関してもついに廃止されそうです。
積立が出来ない人にもオススメ
確定拠出年金は節税メリットが強調されがちですが毎月の給料から天引きされるので貯蓄出来ない人にもオススメです。
財形年金などで積立している人などもこの機会に積立先を確定拠出年金に振り返る等してみてはいかがでしょうか。