最近の博物館や美術館は美術館は最悪。リニア・鉄道館の例
最近は博物館に子どもが来る
アラサー世代にとって博物館や美術館(以下、博物館等)というと『退屈な場所』というイメージがあると思いますが、最近になって博物館等に行くようになってくると、このような場所に率先して行くようになります。
子どもの頃、博物館等に連れていかれてたのが理由なのか、単に年相応に感性が出来上がっているのかは不明ですが、暇な休日は美術館でも行ってみるか、となりますし、東京に行ったときには必ず博物館等に行くのが恒例になっています。
そんな博物館等なのですが最近誕生する博物館等はやたら30代ファミリー向けに特化しているような気がします。
私の意見としてはもうファミリーは博物館等に来るな!! と言いたい。特にそれを感じされられたのがJR東海の運営するリニア・鉄道館に行ったときです。
まず鉄道で来ない
リニア・鉄道館へのアクセスは名古屋臨海高速鉄道あおなみ線を利用して金城ふ頭駅で下車して徒歩アクセスするのが基本ルートだと思っていたのですが、いざあおなみ線で金城ふ頭に着いたらどこからともなく大量のファミリーがやってくる。
どっから沸いて出た!? と思ったらリニア・鉄道館の隣に大規模駐車場が。
リニア・鉄道館も公式ページで駐車場を案内しています。
http://museum.jr-central.co.jp/access/_pdf/parking.pdf
案内方法が鉄道でのアクセスと違って単にpdfでのみの紹介なので、苦肉の策という感じが否めません。
金城ふ頭には他にポートメッセなごやや、フットボール会場があり、そちらでイベントがあった際には大変な混雑が予想されそうです。
また正直なところ鉄道関連の博物館に自動車で来て良いのか!? という気がとてもします。所感ですが入場者の半分以上は乗用車での来館だったのではないでしょうか。
うるさい
館内に入ると子どもがギャーギャー言っていてとても騒々しい。テーマパークか何かと見間違うレベルで想像しいです。
でもリニア・鉄道館はテーマパークでは無いのでメリーゴーラウンドもジェットコースターもありません。なんでそんなに騒々しいのか。
それは来ている親が子どもを走り回らせて列車の前でツーショットを撮ったりしているからです。
子どもにとっては憧れ(?)のリニアや新幹線列車と写真を撮れて大興奮でしょう(笑)
鉄道に興味が無い
で、親は乗用車でやってくるような人たちばっかりなので鉄道に全く興味がありません。
展示説明版の前には誰も居ません。なんの為に博物館に来ているのか。
特に酷かったのは建築限界車のオヤ31形が展示されている場所でのエピソードです。
国鉄オヤ31形客車 - Wikipedia
この車両は特徴的な『トゲトゲ』が出ており、私もこの車両の存在を知らなかったので興味津々でした。
説明版を読んでなるほどな…。となっていたのですが、そこにやってきたファミリーが「これなんやろうなぁ…」と。そして「さぁ…」といいながら通過!!!
…いったい何をしにここに来ているんだ…。こいつらは鉄道の勉強をしに博物館に来ているのではない、単に子どもを遊ばせるためにここに来ているんじゃ無いのか。博物館は子どもの遊び場では無い!!!
もうこの辺でかなりイライラしています。
マナーが悪い
リニア・鉄道館で個人的に体験してみたかったのがパンタグラフの重さ体験です。
地味にこれをやりたかった。パンタグラフがいったいどれくらいの重さなのか。
で、実際にその場所に行ったのですがずーっと同じ子どもがぶら下がってる。私が並んでるのに親も知らんぷりである。
もうかなりイライラしていたし、そういう人種ばかりが来る場所なんだろうなという気持ちになっていたので注意する気にもなりませんでした。DQNな親と変にトラブルになっても嫌だし。
極めつけに館内はフラッシュ撮影不可なのにそこら中でフラッシュの光が。
館員も全く注意しません。施設内の掲示で何度も確認してフラッシュ禁止だと思うのですが、あまりに大量のフラッシュが飛び交っていたのでもしかしたら私の勘違いかも知れません。あるいは館内でモラルハザードが起きているのかいずれかです。
何にしろ、暗めにしているブースでは非常に不愉快です。まぁ騒々しすぎて逆にあまり気にならないレベルでしたが。
ファミリーを受け入れる体制を見直すべき
今まではファミリー層を博物館等に集めて幼少期から興味を持って貰う手法の博物館等が多いですが、このような方々がリピーターになり、真に興味を持ってくれるとは到底思えません。
ファミリー層に訴求するにしても、今のようなテーマパーク形式での受け入れでは今後に続いていくとは思えません。
今後、博物館等の展示のあり方に関して再考すべき時なんじゃないでしょうか。