アラサー独身男子の日々

株の話題、交通ネタが多めになると思います。イラストはのをか様(Twittter@nowoka_)に描いていただきました。

楽天証券が上海A株の取り扱いを開始します!

ついに大手証券会社で上海A株の取り扱いが開始されます。

www.rakuten-sec.co.jp

国内証券会社では内藤証券のみが上海A株の扱いをしていたのですが、かなり手数料が高く計算も複雑ですので、なかなか手を出せませんでした。
楽天証券では手数料もネット銀行並に安くなり、計算も簡単になりました。
今回の楽天証券の取り扱い開始は正直思ってもみなかったので、かなりショックを受けています。

 

上海A株って?

「上海A株ってなんだよ、BやCもあるのか」っていう話なのですが、主にジャンル分けとして上海A株の他に上海B株、深セン、香港H株、レッドチップ、GEM(創業板)というものが存在します。

香港H株

香港H株は香港証券取引所で取引される本土企業の株式です。企業登記は本土で行われています(たぶん)。取引通貨は香港ドルを使用します。
外国人で最も手軽に購入することのできる本土株はH株になります。イメージ的にはADR(米国預託証券)のような感じでしょうか。

ちなみにHDR(香港預託証券)も少数ながら存在します。有名どころで言えばユニクロブランドなどを展開しているファーストリテイリングがあります。

www.fastretailing.com

上海B株

上海証券取引所で取引される外国人向け市場です。米ドル建て取引を行います。
中国の市場開放を目指して設立された市場ですが、あんまりふるっていなくて香港H株もあるので、もっぱら外国資金獲得で企業がB株上場を選択することはありません。

裁定取引をしようと思っていなければ無視していい市場です。
取引できる証券会社も少ないです。

GEM(創業板)

香港のナスダックみたいなん。

深セン

中国本土のナスダックみたいなん。

レッドチップ

中国本土だけど登記はケイマン諸島などでしているような企業で、香港に上場しているものです。
これは他と違って市場を指す単語ではありません。
自由化の初期に行われた施策で、今ではあまり意識することはありません。

上海A株

上海証券取引所にフツーに上場している株式です。
フツーに上場している株式ですが、中国は昔は経済的に脆弱だったので、上海の株式を外国人が購入することが出来ませんでした。
ですが、2014年から香港証券取引所を経由して上海A株を外国人が購入することが可能になりました。

上海A株だとH株と違い、マイナーな企業も多く存在しています。
取引の中心は個人投資家で、裁定取引が行われている銘柄がほとんど無いと思われます。
謎の閑散銘柄にも投資できるのでまさに私の好きな投資スタイルをA株であれば実現できそうです。

手数料も安め

香港市場と同じ、最低価格540円で0.5%の手数料、上限5400円です。
SBI証券に次いでリーズナブルな価格と言えます。

更にキャンペーンで4月28日まで手数料無料になるようです。

prtimes.jp

一番大切な為替レートが不明…

手数料自体は安いのですが、一番のネックは為替手数料です。
楽天証券の場合、香港ドルとのコンバートには往復約2%の手数料が掛かってしまいます。

上海A株の取引は人民元ですので、為替手数料は更に高くなる可能性が高いでしょう。
コールセンターに問い合わせましたが現状ではまだスプレッドや、買い付け余力を人民元で保有しておけるか等、公開できない情報とのことです。
今後のリリースを待ちましょう。

全体的に見て長魅力的

それでも中国本土株を取引できるのはとても魅力的です。
現在の段階では意識できる現地税も配当金に10%課税されるのみですので、税金面ではかなり有利な市場でしょう。

出来ればキャンペーン期間中に買い付けしてみたいです。

でも今、キャッシュがほとんどなーい!!
とにかく節約節約で何とか資金を捻出したいです。