株は売らずに持ち続けた方がいい理由
投資センスがある自信がある人以外は保有銘柄を持ち続けた方が良い
世の中には投資で自己資金を何十倍、何百倍にするとても強運(実力?)を持った人がそれなりに居ます。
ジョージ・ソロスやジム・ロジャース、日本で言えばB.N.FやCISさん何かが有名ですね。
彼らのようにドンドン稼いでいって億万長者になろうと思っている人はどんどん売買を繰り返して資産を築いていきましょう。
でも、自分にはそこまでの投資センスは無いと思っている方はあまり売買を繰り返さない方が賢明です。
株を持ち続けることで利益の繰り延べが出来る
例えば順調に値上がりしていく現在値100円の株があったとします。
この株が200円になった際に売却すると利益が100円で税率が20.42%ですので、税金として20円取られてしまうことになります。ですがそのまま保有しつづければ税金として取られることなく、100円がそっくりそのまま含み益として残ります。つまり税金の支払いを後回しにすることが出来るのです。
この利益に対する20.42%の課税が複利計算していくと大きな差となっていきます。
1年ごとに5%の値上がりを続けている株があったとして、毎年利益を確定させていると10年後には元金含めて142.3万円残ることになるのですが、10年後に利益を確定させた場合には144.1万円と、約1.1%の差が出てきます。
いやこれくらいなら大した無いじゃん、という方もいるかも知れませんが、更に配当控除というメリットを活用すると、税金をかなり抑えることが出来るのです。
低所得者は配当控除で節税
復興税が考慮されてなかったり、軽減税率のままだったり情報が若干古いですがこちらのサイトがわかりやすいです。
ざっくり言うと、配当に掛かる税金が自分の所得税率マイナス3.3した率になります。
私のような低所得者は所得税が5.105%ですので、配当控除に回すことで実質的に利益に対する課税を2.305%になります。
株の売買益だと20.42%掛かることを考えるとかなり少なく抑えることが出来ますね。なので、頻繁な売買で譲渡益で稼ごうとしていると、税金面で長期保有者に対して不利になってしまうのです。
拘束時間が少なくて済む
長期保有を目指していれば、毎日の細かな値動きに一喜一憂する必要はありません。
なので、単純にチャートを眺める時間を減らす事が出来ます。
私もFXをやっていた時は5分足や1分足などを何時間も見続けて数千円の利益を積み重ねていました。
そんな小さな値動きで稼いでも大きな波が来た時に一気に資産を失ってしまうだけなのに本当に愚かだったですね。
今は昼休みと帰宅後の2回価格を見るだけです。それも大ニュースで大きな値動きが起きてないかチェックするだけで、正直昼休みのチェックは必要ないくらいです。
何時間も画面を見ていた事で失われた時間を考えれば、ずっと画面を見ていたほうが利益があがっていたとは到底思えません。それどころか資産自体も目減りしていました。
NISA枠を最大限に活用できる
NISAの非課税枠は一度買い付けをしてしまうと、売却しても枠は戻ってきません。
ですので頻繁にトレードする人には酷評される制度となってしまっています。
では最大限NISA枠を活用するにはどうすればいいか。買ったらずっと持ち続ければいいのです。
これにより利益の繰り延べ効果も更に大きくなります。
私の場合、今現在でもNISA枠で20万程度の利益があるので、4万円分NISAで得している計算です。けっこう大きいですね。
日経が2万円に乗っていた絶頂期には90万程度の利益があったので18万円も得している計算でした。300万弱の資産しか無い私にとって、株の利益で4万利益を上げるのはかなり大変なことです。そう考えるとNISA枠での長期保有の破壊力ってすごいです。
短期売買の誘惑に負けるな
株やってると常に「沢山売買したい」という誘惑に駆られてしまいます。
私も原油を買い込んで結果10万円の大損を出してしまいました。
しかし、沢山取引している人はセンスが無い限り上記の理由で長期保有者よりも不利です。
そのことを肝に命じて、損しても得してもじっとポジションを変えない精神力を付ける事が大切です。