アラサー独身男子の日々

株の話題、交通ネタが多めになると思います。イラストはのをか様(Twittter@nowoka_)に描いていただきました。

NISAオススメ銘柄『信金中央金庫』

知名度の低い信金のセントラルバンク

信金中央金庫、皆様知っていますでしょうか?
名実ともに信金のセントラルバンクであり、信金への金融支援や経営指導を行う存在です。

農協で言うところの農林中央金庫、銀行で言うところの日銀みたいなもんです。

信金でしかも中央金庫と言うと、何か公的な機関のような雰囲気もありますが、一応民間発祥の機関で国からの独立性もあります。

 

市場で優先出資証券を売買できる

信金中央金庫は株式会社では無いので株式は上場されていません。
しかし似たような有価証券として優先出資証券というものを上場しています。

優先出資って何ですか?

優先出資は、「協同組織金融機関の優先出資に関する法律」にもとづき発行された金融商品取引法上の有価証券です。優先出資の所有者は、議決権は有しませんが、その他の点については、基本的に株式の所有者と同じです。

優先出資Q&A(http://www.shinkin-central-bank.jp/investor/holder/faq.html)

 ということで、普通株式と違って議決権がありません。
何が優先かというと、配当に関して優先権があるということですね。
信用金庫は協同出資によって成り立っているので、ちょっと株式とは違います。

信金とは…与信の小さい小規模企業に融資する組織

信金の第一義はこれでしょう。
普段生活しているとなかなか信金に行くことは少ないと思います。
特に都市部に住んでいるとどこに信金があるかも分からないくらいこぢんまりとしていたりします。

ですが、いざ開業をするとなるとまず相手にしてくれるのは信金くらいです。特に商店街などの小売のような開業時に何かとキャッシュが必要な業種には心強い存在です。

メガバンクなどでは決算書を元に融資判断するしか無いので開業時でBSがグラグラのうちは絶対に融資してくれませんが、信用金庫であればきめ細やかな融資提案をしてもらうことができます。

それが銀行には無い信金の強みです。

特に東京は特殊な環境で、地方銀行らしい地方銀行が存在せず、メガバンクの下の金融機関がすぐ信金というような環境で、経営をしているととても助けになる存在と言えるでしょう。

財務状況っぽいの

minkabu.jp

私はあまり財務諸表を読んで投資判断しないのですが、PERとPBRだけは確認するようにしています。

みんかぶがどの資料をもとにして計算しているか不明ですが、2016/01/26時点ではPERは約25倍、PBRは1.06倍と銀行業界で考えると少し割高感のある水準です。

ですが一般に対する融資は行わない特殊な銀行ですのでなかなか同じ土俵で考える事は出来ないでしょう。

またチャートを見ても値動きが非常に緩やかなディフェンシブ銘柄となっています。

配当予想は年間6,500で、配当利回りは約2.9%となっています。
ディフェンシブ銘柄でありながら配当は多く、個人的にはかなり魅力的な銘柄となっています。

株主優待も嬉しい

優待制度のご案内|優先出資のご案内|優先出資者 投資家の皆さまへ|信金中央金庫

※優待内容は変更される可能性があります。

1口でも嬉しい、3口ならもっと嬉しい感じ。

1口であれば和菓子用の銘々皿とフォークをいただけます。陶器のものは買いますが、手入れが面倒な銘々皿はなかなか買う機会がないのでこういう時にいただけると助かります。

3口以上になるとカタログ品がもらえます。内容も画像を見る限り引き出物レベルの食品がいっぱいありそうなので家族受けが良さそう。

今後の信金業界は安泰なのか?

前のほうでは信金の建前的な良い点を書きましたが、今後信金が残っていける業態なのかどうかは未知数です。

東京には地方銀行が少ないと言う点も信金からスタートした八千代銀行が都民銀行を吸収して東京ではかなりのアドバンテージを握る銀行になりました。

また信金は地方では世襲が多く、人事の硬直化の心配もあります。都市部でも最近では城北信金のお家騒動が有名ですね。

そして一番大切なはずの融資力に関しても今ではまず協会付きというような状況で、亀井静香氏が推し進めた悪法『金融円滑化法』の影響もまだ大きく残っており、一度貸した融資を引き上げづらく、信金の柔軟な融資を阻害する原因になっています。

 

それでも私はインターネットによってミニマムな自営が増えている中、信金の融資力こそその受け皿になると思っています。

 

ですから…。来年くらいには優先出資証券買うかもw(ごめん今お金ない)